UGREEN NASync DXP4800 レビュー:脱クラウドストレージ? 初心者も安心の次世代NAS
はじめに:なぜ今、NASが必要なのか?
カメラマンや動画編集者など、大容量データを扱うクリエイターの皆さん、そして増え続ける写真や動画のバックアップに悩む一般ユーザーの皆さん。クラウドストレージの月額費用に頭を抱えたり、外付けHDDの管理に手間取ったりしていませんか?
今回ご紹介するのは、周辺機器メーカーとして信頼の厚いUGREENが送り出す次世代NAS(ネットワーク接続ストレージ)、「UGREEN NASync DXP4800」シリーズです。特に高性能版のDXP4800 Plusは、その強力なスペックと使いやすさで、あなたのデジタルデータ管理を劇的に変える可能性を秘めています。
我が家では、夫婦そろってAndroidスマホですが、Googleの有料サービスへの課金は最小限にしています。
しかし、子どもの写真や動画が増えるとすぐに100GBや200GBを使い切って、追加課金をするかファイルを削除するか選択を求められます。
NASストレージに自動バックアップをしておくと、サブスクリプションの課金もせず、購入するスマホのストレージサイズは小さいモノで済むので経済的かつ
GooglePhotoのように人物検索や写真の文字認識もできるので、GooglePhotoでしかダメという感覚は無くなりました。
家族それぞれにアカウントを作っているので、写真が混ざるようなことも無いですし安心です。
✨ DXP4800/DXP4800 Plusの際立つ長所
UGREEN NASync DXP4800シリーズが持つ、他のNASやストレージソリューションにはないメリットをまとめました。
今回私が購入した製品は「UGREEN NASync DXP4800 Plus」のため、こちらを中心にご紹介します。(4ベイのモデル)
https://nas.ugreen.jp/products/ugreen-nasync-dxp4800-plus
1. 圧倒的な高速データ転送(DXP4800 Plus)
- 10GbEポート搭載:DXP4800 Plusは10ギガビットイーサネット(10GbE)ポートを搭載しており、対応環境下では読み込み速度が900〜1100MB/s、書き込み速度が600〜800MB/sと、NASとしては驚異的な速度を実現します。大容量データの転送や、NASからの直接動画編集も現実的になります。
- 2.5GbEポートとの2重コネクション:ポートが1つだと、転送中に他のアクセスが排他的になり重くなるという経験がある方もいらっしゃると思いますが、UGREEN NASync DXP4800 PlusはLANポートが2つ備わっており排他になる心配が少ないのもメリットです。
2. 初心者にも優しいイージーセットアップ&独自のNAS OS
- スマホで簡単設定:NAS初心者でも表示に従うだけで基本的な設定が完了できる、簡単なセットアップが魅力。
- 直感的なUI:独自のNAS OSはシンプルで分かりやすく、軽快に動作します。
- 工具不要のHDD取り付け:HDDトレイはユニークな伸縮構造で、ドライバーやネジ不要でHDDを素早く(数秒で)装着できます。
3. 豊富なインターフェースと拡張性
- フロントアクセスポート:本体前面にSDカードスロットとUSB Type-C (USB3.2 Gen2) ポートを搭載。カメラから取り込んだデータをすぐにNASに取り込めます。
- M.2 SSDスロット:底面にM.2 NVMe SSDスロットを2基備えており、高速キャッシュとしての利用や、高速ストレージとして活用できます。
※1枚差しの場合readキャッシュ用となり、2枚刺すとread/write用のキャッシュになります。キャッシュとして使う場合小さいサイズのモノでも良いので2枚刺しをオススメします。 - メモリー増設:メモリの増設も可能で、将来的な用途の拡張にも対応します。
- メモリやSSD/HDDの互換性は公式サイトで検索可能なので、ご確認ください。
NAS対応デバイス一覧 | ハードウェア互換性情報 | 推奨構成ガイドNAS向け推奨ストレージデバイスの完全ガイド。対応HDD/SSDの容量制限、推奨メーカー、注意事項を詳しく解説。信頼性の高いシステム構築に必要な互換性情報をまとめて提供。
- メモリやSSD/HDDの互換性は公式サイトで検索可能なので、ご確認ください。
- 豊富なアプリ群:NASでありながらサーバーとしての機能も併用可能です。10Gbpsのデータ転送を裁く処理能力を余らせるのは非常にもったいない。そこで、Dockerや仮想サーバーとしても運用可能で我が家ではWEBサービスのフロントはレンタルサーバー、DB等のメモリ容量を多く消費する機能はNASで代用したり、個人開発のサーバー代わりとしても活用しています。
4. クラウドストレージのような利便性(リモートアクセス)
- どこからでもアクセス:「リモートアクセス」機能により、UGREENアカウントを作成・設定すれば、外出先からでも自宅のNASに安全にアクセスできます。まるでGoogle Driveのような感覚でファイルの取得や共有が可能です。
- ランニングコストの削減:初期費用はかかるものの、月々のサブスクリプション費用(クラウドストレージ利用料)を電気代のみに抑えることが可能です。
5. データ保護の信頼性
- 多様なRAID構成:RAID 0/1/5/6/10などに対応しており、複数のHDDにデータを分散保存することで、HDD故障によるデータ消失のリスクを大幅に軽減できます。(例えばRAID 5や6を選択すれば、安心感が高まります。)
- 大容量対応:最大136TBまでのストレージに対応し、将来にわたり膨大なデータを一箇所に集約できます。
6. アプリ
- 利用可能なアプリは現段階では以下の通り(2025年11月)
特に個人的に重宝しているのが「Docker」と「仮想マシン」です。
別途サーバー用マシンも保有していましたが、NASが24/365で稼働しているのでそこにまとめてしまった方が効率が良いと思い、アプリ稼働側へ移しました。
そのためにメモリ増量もしていますが、ソフト的にもハード的にも管理が楽になったのでやって良かった点としてご紹介しておきます。
???? 導入前に知っておきたい点(デメリット)
高性能なDXP4800 Plusですが、考慮すべき点もあります。
- Wi-Fi/Thunderbolt非対応:無線LAN(Wi-Fi)やThunderboltポートには対応していません。LANケーブルでの有線接続が必須です。ルーターやHubの近くに設置する場所を確保しましょう。
???? こんな人におすすめ!
UGREEN NASync DXP4800シリーズは、特に以下のような方に最適です。
- 大容量データを扱うクリエイター(動画編集者、カメラマンなど)
- 10GbE環境を構築して高速なデータアクセスを求める方
- クラウドストレージ・サーバーの利用料を節約したいと考えている方
- 初めてNASを購入する方で、簡単さと高性能を両立させたい方
✍️ まとめ
UGREEN NASync DXP4800(Plus)は、高性能CPUと10GbEポート(Plus)による高速処理、初心者でも扱いやすいOSと設計、そして豊富なインターフェースを備えた、まさに「次世代」を名乗るにふさわしいNASです。大切なデータを安全かつ高速に管理したいなら、導入を真剣に検討する価値があります。
導入を検討されていますか?それとも、DXP4800とDXP4800 Plusのどちらがあなたの用途に適しているか、さらに詳細な比較が必要でしょうか?


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