パソコンを遠隔で操作したい、出先から自宅サーバーを管理したい——そんなニーズに応えるのが「Geekworm KVM-A3 IP KVMリモートコントロールデバイス」です。
今回は、実際にRaspberry Pi 4にセットアップして使ってみた感想を交えながら、その実力をレビューします。
Geekworm KVM-A3とは?
「Geekworm KVM-A3」は、IP KVM(Keyboard, Video, Mouse)スイッチと呼ばれるタイプのデバイス。
つまり、離れた場所から別のPCを操作できる装置です。
USB経由で接続したマウス・キーボード・ディスプレイ信号を、ネットワーク経由で転送し、外部PCから遠隔操作が可能になります。
このモデルの特徴は、Raspberry Pi 4に直接取り付けて使える設計になっている点。
小型ながら、家庭用サーバーの運用やリモートメンテナンスなどに最適な構成です。
遠隔のWindows端末操作ではchromeリモートデスクトップやRDPがありますが、同じgmailアカウントでログインしなければならなかったり制約があります。
KVMではrasbereypiのネットワークへアクセスさえ出来ればブラウザで操作可能になります。つまり社用PCも遠隔操作がとなる可能性が高いのです。(KVMはあくまで、キーボード、マウス、ディスプレイを繋いでいる状態と同じ)
外観とデザイン
筐体はアルミ合金で作られており、放熱性と堅牢性を兼ね備えた質感の高いデザイン。
サイズもコンパクトで、Raspberry Pi 4と重ねて設置しても違和感がなく、一体型のような見た目になります。
端子類はHDMI入力、USBポート、LANポート、電源ポートとシンプル。
必要最低限の構成で、ケーブルの取り回しもしやすい印象です。
カバーを着けるとこんな感じです。
各端子へのアクセスが支障無く、また通気性も確保されています。
素材はアルミのようで剛性感もあります。

実際に使ってみた|Raspberry Pi 4でのセットアップ
Raspberry Pi 4での接続と設定
セットアップは非常に簡単です。
- Geekworm KVM-A3をRaspberry Pi 4に装着
- HDMI入力ケーブルで操作対象PCを接続
- USBケーブルでマウス・キーボード信号を転送
- LANを接続し、Webブラウザからアクセス(SSL証明書は無いので、最初は警告画面が出ますが、そのまま進めます)

我が家の場合は「192.168.50.4」を固定IPで割り当て。 - PiKVMのWeb GUI画面が表示されるので、admin/adminでログイン。(外部からアクセス環境の場合、多要素認証設定もしておくと良いです)

ログイン後はこちら

KVMを選択すると、接続した端末の画面が表示されます。
Terminalは、KVMにCLIで入ります。 - 端末操作

すると、Windows/Mac/Linuxのどの環境からでもブラウザ経由で遠隔操作が可能になります。私の環境ではWindowsを遠隔操作します。
専用ソフトは不要で、ブラウザ上でマウス・キーボード操作がそのまま反映される点は非常に便利です。

右上のマウス等のアイコンをクリックすると、設定が出てきます。

最新版では「Mouse jigger」が利用可能です。
こちらは、マウスを自動でジグザグ動かしておく設定になります。ONにしておくと、一定時間無操作によるスクリーンロックを回避できます。

「Shortcuts」では、自端末と遠隔端末でごっちゃになりそうなショートカットコマンドを、こちらから送信する事が出来ます。便利ですね。
外部からのアクセスも可能!VPN対応で安全にリモート操作
特筆すべきは、VPN対応であること。
自宅ネットワークにVPNを構築すれば、外出先や別のネットワーク環境からでも安全にアクセスできます。
サーバーやNASの管理を行っているユーザーにとって、この機能は非常に重宝します。
また、**マウスジグラー(マウスを自動で動かしPCをスリープさせない機能)**としても活用可能。
リモートワーク時に「PCがスリープしてリモート接続が切れる」というストレスを防げます。
使用感:操作の遅延は?画質は?
実際にWindows 11マシンをリモート操作してみました。
フルHD解像度での映像転送もスムーズで、遅延はほとんど感じられないレベル。
テキスト入力やマウス操作も自然で、SSHやRDPを使わずにBIOS設定まで操作できる点が強みです。※4Kではカクツクことがありました
もちろん、映像転送はネットワーク環境に依存しますが、有線LANで接続すれば安定性は抜群でした。
メリットとデメリット
メリット
- ✅ Raspberry Pi 4に簡単に取り付け可能
- ✅ Windows/Mac/LinuxすべてのOSに対応
- ✅ VPNを使えば外部からも安全にアクセス可能
- ✅ マウスジグラー機能でスリープ防止にも使える
- ✅ BIOS画面やOSクラッシュ時も遠隔で操作できる
デメリット
- ⚠️ HDMI入力ケーブルやLANケーブルが多く、配線がやや煩雑
- ⚠️ 高速な映像転送には安定したネットワークが必須
- ⚠️ 初回設定には多少のネットワーク知識が必要
まとめ|リモート管理の自由度を広げる1台
「Geekworm KVM-A3」は、自宅サーバー運用や複数PCの遠隔管理を行うユーザーにとって非常に便利なツールです。
Raspberry Pi 4と組み合わせることで、省スペースかつ低コストなIP KVM環境を実現できます。
VPN対応やマウスジグラー機能など、細かい配慮も行き届いており、
「ちょっとしたトラブルを外出先から解決したい」「メンテナンスのために常時接続したい」
という方にぴったりの製品です。
タイトル案(3つ)
- 「Geekworm KVM-A3レビュー」Raspberry Pi 4でどこからでもPC操作!VPN対応のIP KVMが超便利
- 外出先からPC操作!Geekworm KVM-A3×Raspberry Pi 4で作るリモート管理環境レビュー
- Raspberry Piで作るリモート操作環境|Geekworm KVM-A3がWindows/Mac/Linux対応で万能すぎた!
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ご希望があれば、
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